沢田研二 「晴れのちBLUE BOY」5番勝負 2の先手。小説も

20210218 夜

 

今日アメブロで取り上げたジュリーの「晴れのちBLUE BOY」は、問題作ですよね。「なに、この曲?」というのが、皆さん、率直な感想ではないでしょうか?

5番勝負の文章でも書きましたが、私は、「大人の男としてのフラれっぷり」に期待した曲だと思います。ただ、それをナンセンス・ソングのスタイルでしか表明できなかったのかな? という疑問は残ります。「美少年=美男子」の沢田研二さんのイメージを大事にしたかったのか、もっと壊しに行きたかったのか、ちょっと迷いがあるようですよね。

この時期、「チュッチュッチュッ」だの「チャッ、チャッ、チャッ」だの「チュルルル・・・」だの、様々なフレーズで聴く者の腰を浮き上がらせ、踊らせる大沢誉志幸の曲だというのに、ジュリーの「WOO CHA CHA CHA」は、全然浮いてこないように感じます。私が以前取り上げた「おまえにチェックイン(作曲は同じく大沢さん)」では綺麗にドラマを作るジュリーのボーカルが、なんだか妙な前衛性のまま留まってしまっています。大村雅朗さんのアレンジの見事さだけが際立ってしまう曲です。

とはいえ、こういう進取の精神がジュリーを生き延びさせたエネルギーだとも思いますので、私はこれを「失敗作」ではなく「問題作」として、「不発のユーモアを目指した曲」として、肯定します。失敗が出来る人のほうが、私はカッコイイと思いますし。

さて、明日は、ショーケンです。

「オモロむずい曲(面白くて難しい曲)」。何を取り上げるか?

明日の10時公開です。お楽しみに!

 

明日の朝7時半は、「RCサクセションのゲンソウ~教室の隅で無口に座っていたいた君は、今はどこにでもいて、誰のためにケッサクなマンガを描く~~」の第二章を公開します。清志郎への思いがどんどん加速していきます。ぜひお読み下さい。

 

なお、この後、今日の夜7時には、小説「やあ! ブルース・ボーイ!」の「1」の前半が公開になります。今回は、前回と場面が変わって、彼が働いている学校の中の話になります。さて、先生の普段は、どんな感じ?

どうぞお読み下さい。

 

ご意見・ご感想・ご批判のコメント等、いつでもお待ちしています。

 

  2021年2月18日

   藤谷 蓮次郎