ジャーナル 前略おふくろ様

20210223 夜

 

今日の私のアメブロは、ジュリーVSショーケン5番勝負を再開しました。

まずはショーケンの「前略おふくろ」からです。

歌についてはアメブロの記事を読んでいただくとして、今回はドラマを。

 

私はこのドラマを、たぶん大学に入ったころかその前に、レンタル・ビデオ店で働いている時に観たのだと思います。というのは、以前書きました「傷だらけの天使」の「修」の後にショーケンさんが演じたキャラクターだと、頭の中で比較して見ていたように思いますから。

不思議なことに、「前略おふくろ様」の内容は、実はほとんど覚えていないんです。ただ、ショーケンより脇の俳優たちの面白さ(川谷拓三さんと室田日出夫さんが大好きでしたし、ショーケン&水谷豊と金庫破りを「傷だらけの天使」で演じた小松政夫さんが出ているのも嬉しかった。さらに、「傷天」では酷い目にあった桃井かおりさんが面白く明るく映っていた気がしました。要するに、ドラマとしては、とてもいい感じだと感じたはずです)を感じていたように思います。中でも、田中絹代さんのとぼけた手紙が、「可愛らしいお婆さんだな」と感じさせてくれました。幾つかの名画座を回って日本映画の歴史を頭にたたき込もうとむさぼるように観ていた中で、溝口健二の「西鶴一代女」を演じる彼女を観て、その「ものすごさ」に驚嘆したのはその直後くらいでしょうか。

今思えば、このドラマを通して私のショーケンに対する印象がほとんどないのは、それだけ「傷天」に首ったけで、「修―彰」のコンビにゾッコン過ぎ、「前略」を受け入れる気持ちにならなかったのかもしれません。今後、もう一度見直してみたいと思っています。

 

ただし、このドラマを観て、ショーケンに関して、今に至る圧倒的なインパクトを感じたことが二つあります。

一つは、彼が褌姿でいる際の、その肉体の美しさ。「傷天」の第一回放送分でもドラム缶の風呂から出て褌姿でいる場面から始まりましたが、男性と少年の混じったような、実に美しい肉体だと感じました。翌年のこのドラマでも、同じ印象を持ったのです。男子高校生―大学生の目で見ても、無駄な肉がつかず、それでいて男性的に肩幅―胸郭が開いた、実に美しい裸の持ち主だった。

もう一つは、やはりこの曲「前略おふくろ」。これもレンタルショップで、ショーケンのベスト盤のCDをこのころ借りたのですが、私が一番よく聴いたのは、この曲でした。田舎を出て都会で一人大学生活を送っていたロクデナシな息子である自分を重ねたんですよね。だから、私にとっての歌うショーケンは、実はこの歌のショーケンが最初のイメージなんです。

「嘘じゃないですゥ 本当のことですゥ」は、今でも時々口にしてしまいます。

偏ってますよね(笑)。

とはいえ、ショーケンはこういうボーカルも出来たんだよなあって、今でも愛しく感じる曲です。

 

さて、明日はジュリー。

ジュリーでドラマと言えば、・・・。皆さん、おわかりですよね?

でも、すごく難しい曲なんです。苦労して書きました!

 

 藤谷蓮次郎

  2021年2月23日