ジャーナル シーサイド・バウンド

20210226 夜

 

今日の私のアメブロは、まず朝に、RCサクセション論を公開しました。いよいよメジャー化を果たしたころを論じています。この部分は、明日のこの「はてな」で触れます。

 

さて、タイガースの「シーサイド・バウンド」なのですが、今聴き直してもご機嫌な曲です。ですが、この時期のジュリーは、「メンバーの中の一人」の扱いですよね。もちろん、最も目立つメンバーですが。

そして曲も、ハイティーンから二十代前半の男の子の集団のナンパソングです。途中の「ギター+ゴーバウンド!」の後で、「イエー!」だの「レッツゴー・タイガース(ゴー・ゴー・タイガース?)」だののシャウトが入りますが、今で言う「パリピ」風の騒ぎ方というか、どこか不自然なはしゃぎ方にきこえます。つまり、プロの職人たちが見事に作りあげた「集団若者ソング」。それを、彼らの演出に沿うように全力で歌っているタイガースの姿がここにあるようです。少なくとも、ロックとか、バンドというものではないですよね。

で、なぜこの集団ソングから、ジュリーが突出していったのか? 磯前順一さんが新書で出した「ザ・タイガース」や、ジュリー自身の語り「我が名は、ジュリー」などを読んで改めて考えると、彼には「ザ・タイガース」という集団からの「浮き方」「外れ方」があり、タイガース時代からその「孤独」を堂々と引き受ける覚悟を固めていった姿を感じました。

それで、今回の文章です。

皆さんは、どう思われますか?

 

さて、この⒌番勝負。来週の火曜日と水曜日で、とりあえず最後になります。(月曜日は、別のアーティストを取り上げます。)

予告しておきますと、テーマは、名曲対決です。

もう少し、お待ち下さい。

 

なお、この夜の7時に、小説「やあ! ブルース・ボーイ!」の続きを公開します。

何やら、進路室で働き始めますよ。

ぜひお読み下さい。

 

  藤谷 蓮次郎

   2021年2月26日