無能であることの肯定

20210430 夜

 

今日からの円丈論は、働く者の哀感が笑いにつながる「労働と笑い」という部分に入っていきます。

その無能さが軽蔑される者の哀愁を感じさせるのが、立川談志の「業の肯定」まで振り切らない、昭和サラリーマンの笑いのような気がします。その後の世代になるともっと自由なんですが、円丈師はまだ、キンゴロウ、今輔、柳昇の系譜に繋がる「社会的与太郎」の笑いなのかもしれません。

私は、その古風さも好きなのですが。

 

明日も続きます。

 

 藤谷蓮次郎

   2021年4月30日。