おぼんこぼん への憧れ
20211009 夜
先だって、テレビで偶然、漫才師のおぼんこぼんさんの姿を見ました。
何やらかなりハラハラする企画でしたが、とにかくひどいことにならずに済んでよかったです。
以前から何度か書いたことですが、私は大学のころ、落語に狂い、がらがらの寄席や、県境を越えたホール落語会に通ったことがあります。また、かつての名人上手のCDを買い漁ったり。
そんな私のお笑い原体験は、小学生のころ見ていたテレビ番組「お笑いスター誕生」や「花王名人劇場」、そしてもちろん「ザ・マンザイ」でした。
中でも、「お笑いスター誕生」は大好きで、土曜の昼の放送を見たらすぐネタを記憶でノートに書き出し、友達と真似して、学校のお楽しみ会などでやったものでした。
そんなわけで、私は子どもながらに、芸人さんを評価するような生意気な気持ちで見ていました。
「お笑いスター誕生」で一番好きな人たちは、マギー司郎さん、九十九一さん、イッセー尾形さん、そしてこのおぼんこぼんさんでした。印象に残っているのは、でんでんさん、小柳トムさん、ミスター梅介さんといったピン芸人さんが多いです。
とはいえ、このメンバーではおぼんこぼんさんが一番古く、群を抜いてカッコよかった! 十週連続で合格して、B&Bの次にチャンピオンになった時、審査員の鳳啓介さんが即興の詩を読んで彼らに捧げ、特におぼんさんが感極まった表情をされていて、画面を見ていた小学生の私も泣いてしまったような記憶があります。
それ以来、私にとってのコンビ芸の最高峰の一つであり、憧れの存在は、おぼんこぼんさんです。
大学時代も何度か生で舞台を見させてもらいましたが、面白さよりも、感激の気持ちが大きかったです。ロケット団なら、笑ってられるのですが。
これは、司郎さんではドキドキしてしまうが、審司さんなら笑えるマギー師弟と同じ現象です。
漫才コンビが仲はよい方がいいのかどうかはわかりませんが、彼らの漫才が面白くなる関係性は保って欲しいと願っています。
藤谷蓮次郎
2021年10月9日 二回目の投稿