大迫傑選手讃歌 文化あみだくじ4

20211017 昼

 

(10月16日から続く)

青山といえば、私が普段関わっている若者たちにとっては、田中みな実さんや新井恵理那さんを中心とした女子アナウンサーのイメージが強いようです。一方、先日の出雲のように、駅伝の青山学院にも憧れの目が向きます。とはいえ、今年は新鋭の東京国際大学さんの年とはなりましたが。

 

先日競技者として引退を発表した大迫選手などは独立独歩の道を行かれましたが、ここ十年来は、箱根駅伝は青山学院の時代でしたね。ただ、この箱根駅伝が、創始者の金栗さんの意図を脱線して、日本の長距離走者の才能をそこで食い潰しているように見えるという批判もあります。あの、登り坂と下り坂が別の走者によって走られるシステム、それから過度なマスコミの盛り上がりによって、若い選手たちの人生のピークがそこに来てしまう充実感、その後の燃え尽き症候群化が問題であるのだろうという声は、おそらく正しいのでしょう。

 

思えば、長距離走者はその孤独が見る者の胸をうつもので、現在のスペクタルぶりは、やはり不健康なのかもしれません。

 

そういう視点で見ている私にとって、やはり大迫傑さんは、素晴らしいランナーでした。

駅伝シーズンの始まりに、改めて大迫選手に感謝します。