コバルトの季節とジュリー

20211012 夜

 

今日のアメブロは、この季節にうってつけ(とはいえ、まだずいぶん暑いままですが)の沢田研二さんの「コバルトの季節の中で」をとりあげました。

こちらのはてなブログでは、明日、少し語るつもりのロバート・フランクを中心とした写真家について書きました。

さあ、聞いてくれる若者たちには、少しは役に立つでしょうか。

 

明日のアメブロは、内田裕也さんを歌うジュリー。アルバム全曲アプローチです。

 

 藤谷蓮次郎

  2021年10月12日

「ロバート」という名の三人の写真家

20211012 夜

 

「ロバート」と名のつく三人について書きます。といっても、コントのトリオのことではありません。

ファースト・ネームが「ロバート」という三人の写真家で、私がずっと気にしてきた人たちです。

 

一人目は、キャパ。ロバート・キャパ。戦場カメラマンとして知られている人物です。戦場に飛び込むジャーナリスティックなマナーに、感心しています。今回挙げる三人では一番知名度がありそうですが、私は他の二人に比べると、あまり強く意識していません。

 

二人目は、メイプルソープ。ロバート・メイプルソープ。あのパティ・スミスのアルバムジャケットで出会って以来、官能と静謐さとユーモアの漂う彼の作品に参っています。

 

三人目は、フランク。ロバート・フランク。夢と希望と理想の国でアメリカの足下。何も目立ったところのない普通のアメリカを描いた写真集「アメリカ人」を、ケルアックの序文目当てで買ってから、ずっとこの胸にある写真家です。

 

明日、若い人たちに、この「アメリカ人」の話をします。「アメリカの普通の景色について」というタイトルで。

 

さて、どんな仕上がりになるか。自分で、ワクワクとドキドキが交錯しています。

 

 藤谷蓮次郎

 2021年10月12日

 

 

もう一つの沢田研二「ダーリング」

20211011 夜

 

今日の私のアメブロは、1978年の沢田研二さんの一曲「ダーリング」をとりあげました。この曲に関しては、アメブロをお読みください。

 

ここではもう一つの沢田研二「DARLING」を。

それは、以前に私のアメブロでもとりあげた、80年代初頭の、全曲・井上陽水提供によるアルバム「MISCAST」の一曲です。けっこう暗めの音ですが、情熱的で、いいですよ。強いリズムに酔ってしまいます。

いつかとりあげるかもしれません。

 

なお、今日は、こちらのブログで、柳家小三治もとりあげました。こちらもぜひ、お読みください。

 

明日のアメブロも、秋風を感じるジュリーの一曲です。もっとも、今年はなかなか秋らしくなりませんが。

心の中だけでも、秋色にしましょう。

 

 藤谷蓮次郎

  2021年10月11日

柳家小三治の「爆笑」

20211011 夜

 

昨日、当代・柳家小三治師が亡くなられたとの報道がありました。

当代や先代の小さん師に文句をいうつもりはありませんが、やはりこの人が継ぐべき名前だったのではないかと考えます。もちろん、たくさん持ち歩かれていた薬を見る限り、ご体調の問題は大きかったのではないでしょうか。それを押して芸の道を歩かれるのに、大名席は重荷だったかもしれません。

 

私は、末広亭で何度か、小三治師の高座に触れました。残念ながら大きなネタのときは一度もなく、「強情灸」を覚えているくらいです。何か全身から威厳のようなものが発散していて、近寄りがたい緊張感があったのを覚えています。いつも、大笑い、というのではなくても、今日はいい落語を聞いたな、と思わせてくれたものです。

 

ところが、私は爆笑をとる小三治師に、後年、出会いました。それは、東京を離れてから買った、小三治師の噺のマクラばかりを集めたCDシリーズで、です。マクラ、というか、漫談そのもので、数十分繰り広げられる噺です。購入以来大好きで、1年ほどは車の中でヘビーローテーションだったのですが、悔しいことに、車上荒らしにあって持っていかれてしまいました。

このCD、私が聞いた落語CDの中でも、5本の指に入る爆笑ものだと私は思っています。

 

中でも、小三治師のバイクに洗濯物を干していたホームレスの人との噺。バイクに下着を干されるエピソードすら微笑みに変えてしまう関係性があります。

もう1つ、たまごかけご飯の噺。中に仙台のおばさんに注意されるのに対して、小三治師が不満を持つくだりが、差別的なのに、笑えてしまう。私は仙台に縁がありますので、我ながら意外な反応ですが。

 

こういった漫談ですと、落語の仙人のような小三治師が、確かに自分たちと同じ時代に生きてくれていたことを感じます。私は特に、小三治師のバイクの停まっていた街で学生時代を過ごし、仙台や東北地方にも縁がありますので、こういった噺を身近に感じたのかもしれません。

 

しかし、なんと言ってもこの体験が嬉しかったのは、柳家小三治という本格派過ぎて一見地味な落語家が、とびきりのユーモアセンスの持ち主だったことを実感できたことです。

 

常日頃、柳家の大黒柱として構えていたこの人も、お笑いの神に愛された人だったのは、間違いありません。

 

柳家小三治さん、ありがとうございます。

あなたの、本当は人懐こい笑いが、大好きです。

 

 藤谷蓮次郎

  2021年10月11日

 

今週の予定 10月11日~17日

20211010 夜

 

今週のアメブロの予定です。

11日(月) 沢田研二さんの1978年大ヒットの一曲。

12日 同じくジュリーの秋を歌うシングル曲。

13、14日 「今 僕は幸せです」に対するアルバム全曲アプローチで、四曲目、五曲目。

15日から三日間は、林芙美子論。

 以上ですが、これからはこのはてなブログにも積極的に書いていきます。特に、お笑いや映画、演劇について、多く書いていきますので、ぜひお楽しみ下さい。

 

明日のこのブログには、今日訃報を聞いたばかりの小さ三治師についての追悼を込めて書きます。

 

 藤谷蓮次郎

  2021年10月10日

 

 

神田山陽さんは、どこに行ってしまったのか?

20211010 夜

 

昨日、久しぶりに時間があったもので、ついつい私の「お笑い愛」を、大好きな漫才コンビ「おぼんこぼん」さんの記憶とともに書き送ってしまいました。そうしたら、お笑いや映画について書きたい気持ちが、溢れ出てきました。

ですが、どうしてもいま、アメブロでは、平日がジュリー、週末は文学評論の二本立てが当面続きますので、このはてなブログのほうで、時間がある限り、それ以外も書いていきたいと思います。

 

私が寄席に通ったのは、90年代の十年間のことです。主に、大学を挟んだ両サイドにある新宿末広と池袋に、それぞれ歩いて通ったものです。

当時、特によく通ったのは、新宿末広で土曜の夜にやっていた「深夜寄席」でした(今はどうなんでしょう?)。

確か五百円と安かったので、時々酔っぱらいが入って来てうるさいということはありましたが、二つ目の若手が三人か四人出てくるのが楽しく、よく通いました。

全員まだ二つ目の時代で、中にはかなりの大惨事を引き起こす演者もいましたが、「この人は売れるだろうな」と生意気な大学生なりに感じた人たちがいます。

まずは、まだ笑いが多くない新作をしていたころの喬太郎さん、落ち着きがよかった平治さん、そして今回とりあげる講談師・神田山陽さん。などなど。他にもいらっしゃいますが、この三人の印象が強かった。たい平さんも見たように思いますが、他の寄席だったかもしれません。彼はとにかく、群を抜いて明るかった。

 

さて、この山陽さん、実に面白かった。講談師さんは、講談の現状など語りながら、少し自虐的になることが多いですが、彼はそんな話も突き抜けた感じで明るく、スピード感があった。見た目のフラもあって、何度か見たけれど、「この人絶対売れる!」という感じが強くなりました。

 

その後、私が東京を離れてから、地方局の番組のナレーターなどで見かけて、嬉しかったのです。また、一時期、昇太さんたちのグループとも近かったようですし。

 

なのに、講談の売れっ子が出てきた今、並ぶ才能を持つ神田山陽の名前をなかなか聞かず、寂しく思っています。

 

ネットの噂話に、田舎に引っ込まれたかのようにも聞きましたが、私は彼のファンです。

活躍して欲しいと思っています。

 

 藤谷蓮次郎

  2021年10月10日

おぼんこぼん への憧れ

20211009 夜

 

先だって、テレビで偶然、漫才師のおぼんこぼんさんの姿を見ました。 

何やらかなりハラハラする企画でしたが、とにかくひどいことにならずに済んでよかったです。

 

以前から何度か書いたことですが、私は大学のころ、落語に狂い、がらがらの寄席や、県境を越えたホール落語会に通ったことがあります。また、かつての名人上手のCDを買い漁ったり。

 

そんな私のお笑い原体験は、小学生のころ見ていたテレビ番組「お笑いスター誕生」や「花王名人劇場」、そしてもちろん「ザ・マンザイ」でした。

 

中でも、「お笑いスター誕生」は大好きで、土曜の昼の放送を見たらすぐネタを記憶でノートに書き出し、友達と真似して、学校のお楽しみ会などでやったものでした。

 

そんなわけで、私は子どもながらに、芸人さんを評価するような生意気な気持ちで見ていました。

お笑いスター誕生」で一番好きな人たちは、マギー司郎さん、九十九一さん、イッセー尾形さん、そしてこのおぼんこぼんさんでした。印象に残っているのは、でんでんさん、小柳トムさん、ミスター梅介さんといったピン芸人さんが多いです。

 

とはいえ、このメンバーではおぼんこぼんさんが一番古く、群を抜いてカッコよかった! 十週連続で合格して、B&Bの次にチャンピオンになった時、審査員の鳳啓介さんが即興の詩を読んで彼らに捧げ、特におぼんさんが感極まった表情をされていて、画面を見ていた小学生の私も泣いてしまったような記憶があります。

 

それ以来、私にとってのコンビ芸の最高峰の一つであり、憧れの存在は、おぼんこぼんさんです。

大学時代も何度か生で舞台を見させてもらいましたが、面白さよりも、感激の気持ちが大きかったです。ロケット団なら、笑ってられるのですが。

これは、司郎さんではドキドキしてしまうが、審司さんなら笑えるマギー師弟と同じ現象です。

 

漫才コンビが仲はよい方がいいのかどうかはわかりませんが、彼らの漫才が面白くなる関係性は保って欲しいと願っています。

  

 藤谷蓮次郎

  2021年10月9日 二回目の投稿