ジャーナル 萩原健一「愚か者よ」
20210309 夜
体調不良の上に仕事に忙殺されて、だいぶ発表が延びてしまいました(期待していただいた方々、すみません)が、「ジュリーvsショーケン5番勝負」の5番目、先手のショーケン「愚か者よ」についてのエッセイを、今日のアメブロで公開しました。
いかがだったでしょうか?
ショーケンは、晩年の自伝の中で、アルバム「ストレート・ライト」の出来に大変ご満悦だったように思います。聴いていると、確かに、彼の個性にあったロック・テイストをバンド・メンバーと作っていると感じました(ところで、なんでこの時期のショーケンはアルバム名『ナジャ』だの、バックバンドが「ドンジャン・ロックンロールバンド」だの「アンドレ・マルロー・バンド」だの、文学・文化的なバンド名にしたのでしょうか? そう言えば、内田裕也氏も、「トルーマン・カポ―ティー・バンド」というバンドを率いていた時代がありましたが、なぜ、彼らは文学に拘ったのでしょうか?)。
「愚か者よ」は、知名度の面でも(ある程度はマッチさんのおかげでしょうが、クオリティーが雲泥の差だと思います)、彼を代表する曲だと思います。
要するに、ショーケンらしくて「かっこいい!」「いかしてる!」のです。やっぱりショーケンは、「愚か者」が似合いますね。でも、あくまでも歌詞を歌うボーカルが中心になっているのは、やはり「歌謡曲」との接点上にあるからでしょう。そういう領域侵犯性が、彼の真骨頂だと思います。一曲を聴き終わって、失笑が漏れる感じ。しかし、どうしようもない魅力を感じるんですよね。
極めて満足度の高い一曲です。
さて、明日は、ジュリーです。大トリです。
こちらも、ある時期のジュリーを代表する一曲を出します。皆さん、よかったら色々想像してみて下さい。
明日の朝の7時半のアメブロです。
判定は、明日の午前十一時に公開します。
藤谷蓮次郎
2021年3月9日